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農家生活改善の変遷

 

鯉淵学園教授 安藤義道

 

1. 第二次大戦前の農家生活の改善

 

?@農民自主的な生活改菩運動…農民の集団的な力による生活改善
1913年 簡易水道の設置
1914年 台所改善の実施

 

?A行政実施による生活改菩
1915年 内務省に衝生局が設置…全国の保健衛生状態を調査
1920年 農林省が肥料改良を目的とするモミガラかまどの奨励
文部省が生活改善同盟を設立…生活改善を目的とする運動を展闘
1921年 農家経済の実体を把握する農家経済調査を開始
この頃から、全国各地の農家で盛んに台所改菩・結婚式、葬式の改善・簡易水道や公衆浴場の設置・家計簿記帳・時間励庁・被服改善・栄養改善を取り上げられるようになる。特に新天皇の即位(1926の記念事業として実施された。

 

?B敗戦までの生活改善
1929年 冷害と農村経済恐慌
世界的な不景気のあおりも受け、農村では娘の身売り・欠食児童・一家心中どが続出
1932年 農村経済更正運動…自給自足運動
副業の奨励・農村教青・衛生・生活改善の実施で自力更生をはかろうとした
1935年 東北生活更新会…東北地方の農村生活改善組織
トラコーマ(眼病)の予防・妊産婦乳幼児時保護・住宅や栄養改善が村を指定して行われた

 

2.第二次大戦後の農家生活の改菩
?@晋及事業の開始
1948年 生活改善指導を行う普及員の設置
改善の中心的課題は、かまど改菩・農繁期の保存食・台所設備の配置の工夫
作業衣の改善
1951年 生活改善指導の活動目標が設定
● 家事労働の効率化…台所改善、室内整頓の工夫、家族の仕事の分業化、労働と休憩の関係調整、栄養摂取、共同化
● 無駄の排除…焼却設備改善、燃料節約、衣料の節約、野菜貯蔵
● 農繁期の生活調整…調理の工夫、農繁期献立の作成、食品貯蔵、家族労働の合理的配分、家事作業の共同化、休息と作業能率の問題
1953年 第1回の生活改善実績発表会が開催…実績体験の交換が行われる
生活改善実行グルーブが各地で組織

 

?A豊かな農家生活の実現
1972年 「よりよい農家生活の当面目標」の設定
● 健康対策…適性労働と健康維持
● 生活環境対策…地域の共同利用施設、給排水、し尿処理施設の設置
● 食生活改善対策…摂取食品の組み合わせの均衡
● 高齢者対策…高齢者の資質能力開発=伝統的技術の伝承
● 婦人対策…婦人の地位向上
方針決定の場への参画の促進、経済的地位の向上と就業条件・就業環境の整備

 

 

 

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